シミュレーター

ハリケーンシミュレーター

好きな強さのハリケーンを実在の沿岸都市に上陸させ、高潮が実際の地形の上を進んでいく様子を、風の区域と推定被害とともに見てみましょう。

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このシミュレーターでできること

沿岸の都市を選び、上陸時の最大持続風速を設定します。範囲は、弱いカテゴリー1にあたる120 km/hから、これまで上陸時に観測されたどの値も上回る320 km/hまでです。嵐は海から渦を巻きながら近づき、選んだ地点に上陸します。すると2つのことが同時に起こります。

被害の推定では、浸水した土地に住む人を水深ごとに数え、それに風と飛来物による犠牲者(こちらははるかに少数です)を加えます。このサイトの他の災害と同じく、誰も避難しなかった前提です。

シミュレーター上で、はっきりした目と渦状の降雨帯を持つハリケーンがマイアミに上陸している
マイアミに上陸するカテゴリー4の嵐。降雨帯は北半球のすべてのハリケーンと同じく反時計回りに回転し、赤道より南ではシミュレーターが向きを反転させます。

サファ・シンプソンのカテゴリー

ハリケーンは最大持続風速で等級分けされます。以下の高潮の数値は旧版の等級表にあった典型的な範囲です。実際の高潮は嵐の大きさや海岸の形で大きく変わるため、国立ハリケーンセンターは2010年にこの数値を表から外しましたが、開けた海岸で何が起こりうるかの目安としては今でも妥当です。

スライダーの下にある過去の嵐にはこの表を使っていません。それぞれ実際に観測された高潮の値を持っているため、「たかが」カテゴリー3のカトリーナが教科書的なカテゴリー5より広く浸水させるのです。

命を奪うのは風ではなく水

風は建物を壊しますが、屋内に避難している人はたいてい助かります。水は違います。数mの高潮は数時間のうちに到達し、1階の部屋を満たし、家屋を丸ごと押し流します。国立ハリケーンセンターの研究によると、1963年から2012年にかけて米国で大西洋のハリケーンによって亡くなった人の約半数は高潮が原因でした。風、雨による洪水、竜巻を合わせたよりも多い数です。

ハリケーンの大災害とは、溺死の災害でした。1970年のボーラ・サイクロンは最大10 mの高潮をガンジスデルタの島々に押し寄せ、およそ30万人の命を奪いました。2008年のサイクロン・ナルギスは約4 mの海水をミャンマーの平坦なイラワジデルタの奥深くまで押し込み、138,000人が亡くなりました。シミュレーターでも同じことが見えてきます。ほぼどの実行でも、被害の大部分は高潮によるものです。

シミュレーター上で、ハリケーン・カトリーナの8.5 mの高潮がニューオーリンズと周囲の湿地を浸水させている
カトリーナで観測された8.5 mの高潮をニューオーリンズに。市街地の多くは海面より低いため、水は平坦なデルタ全体に広がります。

試してみたい嵐

モデルが省いているもの

これは実際の地形と実際の人口の上に組み立てた仮想実験であり、予測ではありません。高潮は選んだ地点の周囲で、どの方向にも同じように上昇します。実際の嵐では、北半球なら進路の右側、風が陸に向かって吹く側で最も高くなります。雨による洪水、潮位、高潮の上に乗る波、上陸後の進路はモデル化しておらず、堤防や防潮堤も同様です。標高データが見ているのは地面だけです。

そして実際のハリケーンは何日も前から予報されます。避難によって犠牲者は桁違いに減ります。カトリーナの死者は約1,800人であり、誰も避難しない前提でシミュレーターがニューオーリンズに示す数十万人ではありません。ここに出る数値が答えているのはひとつの問いだけです。水が来る場所に、何人が住んでいるか。

よくある質問

高潮とは何ですか?

通常の潮位を超えて海面が上昇する現象で、主にハリケーンの風が海水を海岸に押しつけることで起こり、低い気圧が海面を持ち上げる効果も少し加わります。メキシコ湾やベンガル湾のように、浅い海底が沖合まで長く続く場所で最もひどくなります。

ハリケーン、台風、サイクロンの違いは何ですか?

違うのは海域だけです。同じ種類の嵐が、大西洋と北東太平洋ではハリケーン、北西太平洋では台風、インド洋と南太平洋ではサイクロンと呼ばれます。シミュレーターはすべて同じように扱います。

ハリケーンは私の街にも来ますか?

ハリケーンは暖かい熱帯の海で発生し、冷たい海や陸地の上ではたいてい急速に弱まるため、襲うのはおおむね緯度10°から40°の間の海岸です。シミュレーターではどの海岸にも上陸させられるので、実際のハリケーンがほとんど到達しないヨーロッパのような場所についての仮想実験として使えます。

死者数は現実的ですか?

誰も避難しなかった場合の数値なので、意図的に悲観的になっています。警報のなかった時代の嵐、1900年のガルベストンや1970年のボーラは実際にその規模で命を奪いましたが、現代の予報と避難によって、死者は通常そのごく一部にとどまります。

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