海面上昇マップ
海面を1 m、10 m、あるいは地球上のすべての氷河が融けたぶんだけ上げて、どの街路が消えるのかを正確に確かめてみましょう。
海面上昇マップを開くこのマップでできること
好きな海岸を選び、新しい海面の高さを1 mから70 mの間で設定します。その高さより低く、かつ海とつながっている土地はすべて水没し、そのまま水の下にとどまります。マップは水没した範囲を塗り、海岸線が内陸へどれだけ移動したかを測り、いまや海底となった土地に住んでいた人をすべて数えます。
これは激しい災害ではなく、ゆっくり進む災害です。波はなく、元に戻ることもありません。水はただ、新しい高さに永久にとどまります。
海面は実際にどれだけ上がるのか
人の一生のうちには、このマップで設定できる値よりはるかに小さい幅です。IPCCが示す2100年時点の「可能性が高い」範囲は、排出量に応じておよそ0.3〜1 mで、南極の氷床が急速に崩れた場合には約2 mも排除できないとされています。
スライダーの大きな数値は予測ではなく、地球上に存在する氷の目録です。
- 7 m:グリーンランドの氷すべて
- 58 m:南極の氷すべて
- 66 m:地球上のすべての氷河と氷床
南極が融けるには数十年ではなく数千年かかります。マップが70 mまで対応しているのは、「何が残るのか」という問いに答えられること自体に価値があるからで、今世紀中にそれが起こると誰かが考えているからではありません。
低地の街が水没しないことがある理由
これが、まともな浸水マップと、等高線を塗っただけの図を分ける細部です。水が届くのは、新しい海面より低いセルを通じて海とつながっている土地だけです。周囲を高い土地に囲まれた盆地は、どれほど低くても水没しません。死海の沿岸、デスバレー、カスピ海低地の大部分が、70 mの上昇でも無傷で残るのはそのためです。
既知の限界が2つあります。海に接していて最初から0.6 m以下の土地は、初めから海として扱われます。また、1辺が数十mのグリッドセルは、細い堤防、運河、バリアー島を見落とすことがあります。堤防は標高データに現れるだけの大きさがあるときにしか考慮されないため、オランダはこのマップ上では実際よりも簡単に水没します。
見てみたい場所
- マイアミ、+10 m:水面の上にほとんど何も残らない都市
- アムステルダム、+5 m:すでに海面より低い土地に築かれた国
- ダッカ、+5 m:最も多くの人が最も低い土地に暮らすデルタ
- シンガポール、+2 m:空想ではなく、現実的な今世紀末の姿
- カイロ、+66 m:すべての氷河が消えたとき、海はナイル川をどこまでさかのぼるのか
マップが省いているもの
潮汐、高潮、波。いずれも平均海面の上に乗って到来し、恒久的な浸水の何十年も前に実際の被害をもたらします。都市の重みで沈んでいく地盤。ジャカルタでは、沈下の速さが海面上昇を大きく上回っています。デルタを再び盛り上げる堆積物。そして人間の対応はいっさい考慮していません。堤防は築かれず、誰も引っ越しません。
水没した土地に住む人はすべて、死者ではなく住む場所を失う人として数えます。海面上昇は人々に何年もの猶予を与えます。このサイトの他のすべての災害にはない、唯一の救いです。
よくある質問
標高データはどこから来ていますか?
MapboxのTerrain-RGBタイルで、狭い範囲ならグリッドセル1つが約7 m、都市全体なら30〜80 mの解像度です。人口と市町村境界はOpenStreetMapから取得しています。
洪水ハザードマップと同じものですか?
違います。公式の洪水マップは、一定の期間を想定して嵐、河川、排水をモデル化します。このマップが答えるのはもっと単純な問いです。もし海がこの高さに恒久的にとどまったら、何が水の下になるのか。
死者ではなく「住む場所を失う人」と表示されるのはなぜですか?
海面は数十年かけて上がるからです。この数値は、自宅が水面下になる人の総数であって、死者数ではありません。同じ浸水の激しい版を見たい場合は、津波シミュレーターをお使いください。
2050年や2100年など、特定の年を見ることはできますか?
直接はできません。このマップが受け取るのは高さであって年ではありません。年こそが、誰にも確定できない部分だからです。2050年のシナリオなら0.2〜0.3 m、2100年なら0.3〜1 m、悲観的なケースとして2 mを試してみてください。
関連記事: 海面上昇はどこまで、どれほどの速さで進み、どの都市に最初に及ぶのか
海面上昇マップを開く